肩こりに悩んでいた学生の頃の僕へ
いいか?お前の肩こりの主な理由は、
- 筋力不足
- 不摂生な食事
この二つだ。 湿布やマッサージといった対処療法では限界が来るぞ。筋トレしろ。甘い飲み物をやめろ。おやつを減らせ。肩こりという課題に立ち向かえ。
まだお前は骨格・筋肉や栄養素などの人体に対する興味も知識も乏しいから、正しい説明ではなく分かりやすい説明にしている。時が来れば、ATPやらミオシンフィラメントやら専門用語を使って理解できるようになる。いずれ分かる時に向けて、好き嫌いせず勉学に励め。
筋力不足
頭の重さを支えるための首の筋肉が足りないと、首の筋肉の疲労が日常的になる。そうなると血流が悪くなって代謝が滞って筋力が衰える。それを賄うべく筋肉がさらに緊張するからより硬くなる。この悪循環に陥った状態がお前の慢性的な肩こりの正体だ。
ただ、これはもっと根本的な問題に起因する現象の一つでしかない。首を鍛えただけでは、肩こりと頭痛が多少マシになる程度にしか作用しない。根本原因は首の筋力不足ではない。お前はこれから肩こりの比じゃない痛みに立ち向かわなくてはいけなくなる。それに抗うために手に入れたいくつかの機能の副作用によって肩こりを克服する。ヒントは腹圧だ。腹圧に関わるいくつかの重大な機能を意識せず自然に使い分けられるようになってから、肩こりが減っていく。余談だが、お前は腹圧を使うことをゴールだと勘違いするが、さらにその先がある。これが分かってくると、ロードバイクに乗っていて腰が張る現象が低減される。
ちなみに、もう一つヒントをやろう。お前の肩こりは猫背だけが問題ではないぞ。
不摂生な食事
糖分は筋肉の動作に必要だ。ただし摂取しすぎると、筋肉のしなやかに保つコラーゲンの作用を阻害するようになる。コラーゲンが作用しなくなったらどうなるかは、何度も言わなくてもわかるな?
そういえば、お前はバンホーテンのミルクココアのように甘い飲み物が好きだったな?そういう飲み物をやめて、100年以上前から存在しそうなものだけにしろ。水、炭酸水、豆から淹れたコーヒー、お茶、お酒、実はコーラもセーフだ。体調が悪い時のポカリや経口補水液のような例外はあれど、日常生活でスポーツドリンクは飲む必要はない。ちなみにポカリはスポーツドリンクではないぞ。使い分けろ。
ちなみに、脳みそ使うと糖を消費するというのは信じなくていい。そう簡単に糖が不足することはありえない。ストレス解消のための糖分を摂取したい状態になっているだけだ。実際は脳が酸欠になっているだけだからスクワットや散歩でもして血液を循環させろ。
ついでに言っておくが、今のお前のその程度の運動と筋トレにプロテインは不要だ。バランス良い食事をよく噛んで食べることが最も重要だ。プロテインはあくまで補助的な手段であることを忘れるな。
銀の弾丸はない
根治を目指した整体も、アプローチとしては悪くないが、筋力が不足しているから結局元どおりになるのを覚悟しておけ。整体やカイロプラクティックにかかったあとのもみ返しが痛い?ちょっと揉んだだけで筋繊維がブチ切れるような貧相で質の悪い筋肉にした不手際を棚にあげるな。自業自得だ。
近い将来、お前は念願のロードバイクをついに手に入れる。しばらくすれば自分の身体に向き合うようになる。知識と経験も増えていくにつれて、痛みは全体の一部であることが分かってくる。そうすればインナーマッスルやら体幹のような言葉で分かった気になる必要がなくなる。 改めて言うが、銀の弾丸はない。
低体温に立ち向かう
世の中の低体温の解消法を色々と試して分かったことがある。自分の平均体温を変えるということは、体の中の何処かに定義されている設定値を書き換えることと同じだ。体質改善とかダイエットとかと同じように捉えていいレベルの問題ではない。ここ数年で下がった人は元に戻せるだろうけれども、もともと低体温な人はそう簡単に変えられない。
けれども問題ない。低体温は個性みたいなものだ。平熱の正規分布の中央からちょっと遠いだけだ。それに低体温なのは変えられなくても、筋トレを続けていれば、寝起きの一番低い体温から低体温なりの平熱へスムーズに上がるようになる。
低体温で、頭が重くて朝起きれないなら、朝食をとらずにギリギリまで布団の中でゴロゴロしていればいい。低体温は消費カロリーが少なくて済むってメリットを活かさない手はない。白湯を一杯飲んで出勤だ。世の中には飢餓モードに入って代謝が落ちるとかいうトンデモ理論があるけれども、一食くらい抜いた程度では飢餓モードに入ることはないから安心していい。
ついでに言うと、低体温の人は冷え症(+冷えのぼせ)にも悩んでいると思う。低体温と違って冷え症(+冷えのぼせ)は改善することができる。これは体質改善のレベルで対処できる。
低体温
冬は頭が重いのが標準で、寝起きはいつもよくない。寝起きがいつも以上にダルいとき、風邪を疑って体温を測ると35.5℃とか出てきやがる。あぁ、今日も平常運転してるなって思いながら重い頭で出勤する。
なんとかしたいと思って仕事をサボりながらネットの海を彷徨ってみれば、”低体温は免疫力が下がる”だの”低体温は代謝が悪い”だのネガティブな情報ばかり出てきて不安を煽る。 そのくせ紹介されている低体温の解消方法は見当外れなものばかり。”ゆっくりお風呂に入れ”だ?こちとら(サボってるけど)仕事中だよ。
そう悪態をつきつつ、家に帰って風呂に入るのは楽しみにしている。風呂はいいね。体がポカポカ暖かくなる。今度こそはと思って体温を測ると36.0℃。やったぜ、大台に乗った!体を冷やさないうちに早く寝よう。
色々と試した
体を温める食べ物を食べる
冬野菜とかね。そりゃ、美味しいよ。でも、食事をしたら体が温かくなるなんて当たり前だし、その効果がずっと続くわけではない。黄色い食べ物をーとかマクロビオティック的な理屈のない思想を信じられるほどピュアでもない。
ちなみに、お菓子と甘い飲み物をやめると頭痛の頻度が劇的に減る。禁煙にも似て軌道に乗るまでは大変だけど、効果はある。お金も減らない。一石二鳥。でも、ダイエットコーラ的なものを飲むくらいならコーラを飲んだ方が全然マシだということは気に留めておいた方がいいと思う。
ゆっくりお風呂につかる
人間って恒温動物なんだから、一時的に温まっても恒常的に持続するワケがない。ゆっくりお風呂に入ることで家事をこなす時間が足りなくなって結果的に睡眠時間が減るのであれば、そっちの方が問題だ。
明らかにおかしいと分かっていたけれども、これも試すだけ試した。読書時間も睡眠時間も減ったし、試した中では一番ツラい試行だった。
体を冷やさない
確かに冷やし過ぎないのは大事だ。だからといって、温かくしすぎると体温調整機能が働かないで末端が冷える。人体的には体の芯は暖かければ体温調整する必要はないし、誤作動でもなんでもないのだろう。
ちなみに冷え性の人はヒートテックをやめるといい。暑い思いをした後に、汗が冷えて急に凍えるってことがなくなるし、冷えのぼせもしにくくなる。体感温度が安定すれば、気分も安定する。
体を鍛える
超効果的。冷え症(+冷えのぼせ)と寝起きがこれでかなり改善される。筋トレと有酸素運動(というかLSD)。
一番鍛えていた時は、身長175cmで体重65kg、体脂肪は10%をちょっと切るくらい、安静時心拍数も45bpmほど。でも低体温のままだったから僕は平熱は上げられないことを確信した。
結論
平均体温は先天的なものだから簡単に変えられない。免疫力が弱くなる可能性は否定できないけれども、手洗いうがい・健康的な食事。十分な睡眠に比べたら瑣末ごとだ。
ロードバイクにおけるコンポーネントのグレードによる違いについて
自分の中では正しいとは思っているけれども、理屈が破綻しているかもしれない。それに、変速機構とブレーキ機構についてのみの言及なので、正しい意味でのコンポーネントとは範囲がちょっと違う。
TL;DR
コンポーネントは想定されている許容範囲を超えた運用をするとシステム障害(チェーン脱落とか)が発生する。ハイグレードになるほど、無茶な使い方に対する許容範囲が広い。 とはいえ、無茶な使い方をしない運用をするのがライダーの責務。
成績を求める必要がない人は、正しく使えるのであれば、SORAでも十分。段数が多い方が適切なギアを選べて楽に走れるという論もあるけれども、ケースバイケースだと僕は思っている。ただ、女性は105の方がいいかも。
コンポーネントのグレードによる違い
違いが分からない
ロードバイクのコンポーネントのグレードによって何が違うのかイマイチよく分からない。操作性や変速の心地良さやギアの段数や重さに重きを置いて解説した記事を読んだときは分かった気になる。けれども主観に依らない根拠があるのはギアの段数と重さくらいで、それ以外はその人の体感でしかないからか、理解した実感が湧かない。 とはいえ操作性も変速の心地良さもギアの段数も重さの違いも全て事実だからややこしい。
ブレーキ性能に言及している記事も同じだ。例えば"街乗りするには制動力が物足りない"みたいな書き方をされていて同じように分かった気になるけれども、結局のところよく分からない。というか、ロードバイクって街中でスピードを出す乗り物だっけ?とかとか。
ひとつのシステムとして捉える
コンポーネントの話題が出るたびに悶々としていたけれども、最近になってロードバイクで走るという統合されたシステムにおける信頼性の問題と可用性の問題だということに思い至った。信頼性はともかく可用性という単語はあまり馴染みがないと思うけれども、プログラマ的な定義はだいたいこんな感じだ。
- 信頼性:システム障害の発生のしにくさ
- 可用性:システムが正常動作している割合
ちなみにどちらもシステムの品質を構成する要素の一つだ。コンポーネントそのものもロードバイクを構成する一つのサブシステムとして構成されているから、コンポーネント単体のシステムとしての品質ももちろん存在しているけれども、レイヤの違う問題なので考慮には含めていない。
ロードバイクで走ることをマシンとライダーを統合した一つのシステムとして捉えたとき、グレードが高いコンポーネントは信頼性が高いからシステム障害が発生しにくい。とはいえ、システムに障害を発生させずに運用するのはライダーの仕事だ。(なお、コンポーネントそのものの品質は別の問題)
表にまとめるとこんな感じ。
名称 | 意味 | 担保する物/人 |
---|---|---|
信頼性 | システム障害の発生のしにくさ | コンポーネントやタイヤ、フレームなどのマシンを構成する物 |
可用性 | システムが正常動作している割合 | 操作者(ライダー) |
こうやって考えると、ハイレベルなレースになるにつれて無茶な使い方をしなければいけない局面が多くなりそうだし、そういうのに出る人がグレードが高いのを選ぶのは、理にかなっていると思う。(レース出たことないから知らんけど。。)
グレードの低いコンポーネントは変速がモッサリしている
変速中は不安定な状態だから、変速にかかる時間は短ければ短いほどシステムは落ちにくくなる。プログラムは短いほどバグが入り込みにくいのと同じだ。シャコンと気持ちよく変速できるのは、不安定な時間を短くした結果生まれた副作用に過ぎないということなんだろう。
あるべき論で言えば、目的のギアが必要になることを想定して事前に変速を完了していなければならないはず。でもハイグレードの機材はその信頼性の高さから事後でも変速を可能にしてしまう。それに甘えた悪い習慣がダウングレードした時の変速に感じるモッサリ感に対する不満だと思う。
ギア数が多い方が楽に走れる
"グレードの高いコンポーネントは選べるギアの段数が多いからライドが楽だ"という論を良く見かけるけれども、これについて僕は懐疑的だ。少なくとも誰にでも有効な処方ではないと思っている。
確かに乗り慣れている人にとってはちょうど良いギアの選択肢が広がって楽なライドに繋がるのは間違いないだろう。けれども運動が苦手な人やロードバイクに乗り出したばかりの人は、ギアの枚数よりも選択できる幅が広い、いわゆるワイドレシオの方が有効だと思う。
それに、ギアに依存しないでケイデンスでペースを調整するということがおざなりになる気もする。MTBやCX出身者が得意と言われているアレだ。レースしたことないから知らんけど。
じゃあ何を選べばいいの?
コンポーネント選びはお店でワインを選ぶようなものだと思う。自分の好みがまずあって、どういう料理が出てくるのか考えながら組み合わせる。ゲストと相談しながら同じワインを選ぶ場合は、お互いの好みや造詣を持ち寄る。もちろん価格帯も重要だ。そんなこんなを経てどういうワインを飲むかという目的を明確化してからソムリエに相談してワインをオーダーする。
でも、いきなりこんなこと出来る生粋の風流人なんてそうそういない。誰だって、経験を積まないといけない。とはいえ、自分の好みが固まっていなかったり、同伴している彼女を前にしてソムリエに価格帯を伝えるのが恥ずかしい時だってある。そんな時のために、2番目(ちょっと背伸びして3番目)に安いものを選ぶという必殺技がある。「肉料理だから赤ワインの、、、これにしようか」とか言っちゃうとこなれた感じが出る。瓶を見て「ボルドーだね」とか言っちゃうとさらに大人っぽい。(←あとで悶えるので言わない方がいい)
ちょっと話がズレたけれども、ロードバイクに乗りたいってモチベーション以外に目的がなくて、コンポーネントもよく分からないうちは、こんな感じでコンポーネントを選べばいいと思う。シマノ(Tourneyは勘定に入れない場合)だと2番目に安いのはSORAになるかな?ちょっと背伸びしてTiagraあたり。ブレーキの制動力とか気になるかもしれないけれども、ブレーキでタイヤがロックすることを防げるのはメリットとも言えるし、おそらく開発者の方々もそれを企図していると思う。で、レースに出るって明確な目的があるなら105。 ただ握力の弱い人や手の小さい人(特に女性)は、105を選んだ方がいいかもしれない。ブレーキ性能は確かに上がるので握力の小ささをカバーできる。
あ、ちなみに他のメーカーについては使ったことないので分からんす。
ヒュベニの公式(Hybeny's Distance Formula)による緯度・経度の2点間の距離の算出
緯度・経度を使った座標系の2点間の距離を求めるPythonのスニペットを探したものの、意外にも見つからない。ちょー、めんどいけど自作した。
カシミール3Dで利用されていると噂のヒュベニの公式 (Hybeny's Distance Formula)を利用してる。どのような弱みがあるのかについては、下記の参考URLを参照してもらえれば分かると思うので割愛。
Python2.7とPython3.8で動作確認済。一応、楕円体全般に使える(はず)。
# coding: utf-8 import math POLE_RADIUS = 6356752 # 極半径(短半径) EQUATOR_RADIUS = 6378137 # 赤道半径(長半径) E = 0.081819191042815790 # 離心率 E2= 0.006694380022900788 # 離心率の2乗 class Coordinate: def __init__(self, latitude, longitude, altitude): self.latitude = latitude self.longitude = longitude self.altitude = altitude def distance(point_a, point_b): a_rad_lat = math.radians(point_a.latitude) a_rad_lon = math.radians(point_a.longitude) b_rad_lat = math.radians(point_b.latitude) b_rad_lon = math.radians(point_b.longitude) m_lat = (a_rad_lat + b_rad_lat) / 2 # 平均緯度 d_lat = a_rad_lat - b_rad_lat # 緯度差 d_lon = a_rad_lon - b_rad_lon # 経度差 W = math.sqrt(1-E2*math.pow(math.sin(m_lat),2)) M = EQUATOR_RADIUS*(1-E2) / math.pow(W, 3) # 子午線曲率半径 N = EQUATOR_RADIUS / W # 卯酉線曲率半径 # d = math.sqrt(math.pow(M*d_lat,2) + math.pow(N*d_lon*math.cos(m_lat),2) + math.pow(point_a.altitude-point_b.altitude,2)) d = math.sqrt(math.pow(M*d_lat,2) + math.pow(N*d_lon*math.cos(m_lat),2)) return d tokyo = Coordinate(35.689608, 139.692080, 0)#東京都庁 fukuoka = Coordinate(33.606316, 130.418108, 0)#福岡県庁 print(distance(tokyo,fukuoka))
参考文献:
自転車は単純なCKCではなくて、ほぼOKCのCKCだと思う
題名書いてて、ゲシュタルト崩壊しそうな単語を並べて自分で迷いそうになる。
一般的にロードバイク含めた自転車での運動は閉鎖運動連鎖(以下、CKC)もしくはそれに準ずる運動連鎖(semi-CKC)と言われている。でも、僕には開放運動連鎖(以下、OKC)の要素がかなり強いように思える。だからこそ、自転車運動は意識的に運動連鎖を使うようにしなければならないと考えている。
運動連鎖について
運動連鎖(キネティック・チェーン:kinetic chain)の定義は、大体が以下のようになっている。
名称 | en | 定義 |
---|---|---|
運動連鎖 | kinetic chain | ある関節の運動が他の隣接する関節へ影響を及ぼす運動。 |
開放運動連鎖 | open kinetic chain | 四肢の最遠位に位置する体節(≒手足)の動きが自由な状態での運動。 |
閉鎖運動連鎖 | closed kinetic chain | 最遠位部の体節に自由な動きを制限する外力負荷がかけられた状態での運動。 |
こう、定義されているとはいえ、OKCとCKCの二つにキレイに分けられるものでもないし、実際は一つの動作をとっても、OKC的な要素とCKC的な要素を複雑に複合させて運動している。というか、運動の大半はOKCとCKCの間のグレーな部分に属するものが大半だと思う。
OKCは局所的に負荷をかける運動で、CKCは全身を連動させる運動という分類もあるけれども、これは混乱の元凶なのでいったん置いておく。
自転車運動は本当にCKCなのか
一般的に手足が固定されているからCKC、でもそれなりに自由がきくからsemi-CKC。という分類の自転車運動。でも、この節には違和感を感じている。なぜなら、自転車自体が地面に固定されているわけではないからだ。基本的に不安定で、走らせないと自立できない。手足やお尻などなど、自由に動かしながら体全体でうまくバランスをとらないと真っ直ぐ進まない。そんな代物を使った運動をCKC運動とみなせるとは到底思えない。自由に手足を動かせないと自転車運動そのものが破綻する。たぶん、ヨガとかティラピスもこれに似ているのだろう。
優れた道具は身体の延長として認識されるという。自転車ほど優れた道具となると、ペダルやハンドルの先も身体の一部として認識されているはずだ。そうすればなおのこと、自転車運動をCKCと見なしても良いのか疑念は深まる。
だから、僕は自転車運動はほぼOKCのCKCだと考えている。
それのなにが問題なのか
”CKCはスクワットのように全身を連動させる”というような直感的に分かりやすい例にひきづられて、全身運動である自転車もCKCだと勘違いしてしまいそうになる。だけれども、四肢の末端が自由な状態だからこそ、パワーを散逸させないために運動連鎖と体幹を駆使しなければならないと捉えることもできるはず。おそらく、自転車とヨガやティラピスの相性がいいというのもこの辺りに起因してくるだろう。
問題は、固定ローラー台を使う場合だ。上の理屈だと、固定ローラー台はCKCの要素が大きい。それこそ、semi-CKCと呼ぶにふさわしいと思う。でも、これも考え方次第で、固定ローラー台で走るようバイクに体を固定するような実走が可能になれば、あまり問題にならないのかもしれない。大切なのは、自分はどちらなのかハッキリと決めることだ。僕は固定ローラー台のように固定する走りはできないし、無理のある組み合わせにも思えるから、そうはしないけれども。。
カブは収益の柱になるのか?
あるいは、収益の柱になるのは何か。
あつ森のカブで大損こいてしまったので、アレコレと簡単な思考実験をしてみる。
1日の収支
まず、1日の収支を改めて見直してみる。ログインして30分程度もやらないライトゲーマーだから、魚釣りや虫取りなどの不定期収入は除外した。そうすると、カブ抜きで35,000ベル/日の収益を見込めることが分かる。カブの取引のスパンの1週間に揃えると、245,000ベル/週の収益が期待値ということになる。
支出 | アイテム | 収入 |
---|---|---|
0 | 化石 | 15,000 |
0 | 果物(*1) | 5,000 |
10,000 | 金の成る木 | 30,000 |
5,000 | 雑損(*2) | 0 |
35,000 | もうけ | 0 |
*1: 特産品じゃない果物を10個売ると仮定
*2: ログインできなかったり、間違えて金の成る木を1,000ベルにしてしまったり。
カブ:200,000ベル/週 を達成するために
245,000ベルに迫る金額をカブで稼ぐことができれば、それは収益の柱と言ってもいいと思う。今回は、計算しやすいように200,000ベルを目標値にしてみる。
20万ベルを稼ぐための目標値は以下の表のようになる。
購入(@カブ) | 売却(@カブ) |
---|---|
200,000(100ベル) | 400,000(200ベル) |
300,000(100ベル) | 500,000(167ベル) |
400,000(100ベル) | 600,000(150ベル) |
500,000(100ベル) | 700,000(140ベル) |
600,000(100ベル) | 800,000(133ベル) |
僕みたいなライトゲーマーは、カブに投資できるのは30万ベルが限度だ。だから、これはなかなか厳しい基準だ。 しかも、今回みたいに大損こいたら大変だ。たとえ、現実世界のようにカブが複数銘柄あって、銘柄を分散して損失を薄められたとして、それでは今度は利益も薄まってしまう。
まぁ、固定額使えないのは変わらないのだし、100ベルで30万ベル分買ったカブを地道に育てたと仮定する。 8週にわたってカブを1.25倍で育て続けることができれば下の感じで、30万ベルが178万ベルまで成長する。
週 | 変化の割合 | ベル |
---|---|---|
1 | x 1.25 | 375000 |
2 | x 1.56 | 468750 |
3 | x 1.95 | 585937 |
4 | x 2.44 | 732421 |
5 | x 3.05 | 915527 |
6 | x 3.81 | 1144409 |
7 | x 4.77 | 1430511 |
8 | x 5.96 | 1788139 |
ここまでやって、(178万-30万)/8週=18万ベル/週が達成できる。
実際はもっとうまく運用できそうな気はするけど、かなり面倒。買うのも売るのも一苦労。というか、どこにカブを置けばいいんだろ?
世の中、甘い話なんてないとは身に染みていたけれども、ゲームでも世知辛さを思い知る結果となった。 結局は現実世界のように、地道な労働で得られるお金を収益の柱にするのがよさそうだ。
4iiii Fliiiightを買ってZwiftにデビューして3ヵ月経った
前回の記事。 butter-tiger.hatenablog.com
徐々に4iiii Fliiiightの日本語の情報が増えてきた。仲間が増えてるようで嬉しい。中には僕のレビューとは違う意見も出てきたりして勉強になるし、なにより新鮮な考え方は楽しい。
こうやって色々な視点の情報が増えれば、それだけFliiiightの特性が浮き彫りになって、すでに使っているユーザにも導入を検討している人にもよりよい影響が出ると思う。ちょっと穿った考えだけれども、導入しないことを決められるくらいナレッジが蓄積されたら、良い情報が出揃ったんだなと思える。
前書きが長くなったけど、Fliiiightの情報を増やすためにも、ある程度使用した現時点で気になる点や心変わりしたことを中心に書いてみたいと思う。予め断っておくけれども、いまだに4iiii Fliiiightを導入して良かったと思うし、不満もない。ただそれは、ほかのスマートトレーナーを使ったこともないから、不満が出ていないだけかもしれない。
リムドライブ
2020-06-05 追記 start
Fliiiightは結局のところリムドライブ方式のローラー台だ。一般的なリムドライブ方式と異なる点は、マグネット負荷によって 基本的に リムと負荷装置が非接触になる一点だけだ。だから、騒音問題以外のリムドライブ方式のデメリットはすべて継承していると考えてもらっていいと思う。
もし、リムと負荷装置が接触することがあれば音出るし、リムの削りカスも出る。後述しているけれども、リムと負荷装置はフリーモード(Resistanceモード)において接触が発生する。
2020-06-05 追記 end
タイヤの空気圧
リムドライブだから、考えてみれば当たり前なんだけれども、タイヤの空気圧を気にしなくて良い。というかパンクしたままでも良い。
フリーモード(Resistanceモード)
Zwiftのフリーライドやレース中に出力を一気に上げると、マグネット抵抗ユニットが強く締まってホイールと干渉することがある。アライメントがよくない状態ではより発生しやすい。最初のうちはかなり気になったけれども、最近はそこまで気にしていない。
気にしていないとはいえ、気分の良いもんじゃないのは確か。
金属カスがでる
マグネット抵抗ユニットとホイールの干渉によって、金属カスがちょっと出ることがある。僕のペダリングの問題かもしれないけれども、噂に聞くタイヤドライブ式のタイヤカス問題も他人事じゃない。使わないアルミホイールをローラー台用に使っているし「あとで、掃除すればいいかー」程度にしか思っていないからそこまで切実ではない。
ニップル使ってリムの振れをとれば、多少は改善する。
ERGモード
導入当初は不満だらけだったけれども、いまやERGモードのワークアウトばかりしている。
ERGモードならスリップする感覚は出ないし、フルアウター付近で回せばマグネット抵抗ユニットとホイールの干渉も発生しないからだ。
走行音(騒音)
別エントリにまとめた。
butter-tiger.hatenablog.com
ペダリングスキル
もしかしたら、これが一番切実な問題かもしれない。
久しぶりに三本ローラー台に乗って愕然とした。ヘタクソになっている。ペダリングが悪くなったとかそういう粒度の問題じゃなくて、ロードバイクに乗ること自体がヘタクソになってる。平日も自転車に乗れるようになったおかげで出力が上がったというのも原因としてはあると思うけれども、バランスが悪くなっている。
Fliiiightに最適化された乗り方を体得したところでFliiiightを扱うのが上手くなるだけだし、多少バランスが崩れることは織り込み済みだったとはいえ、ここまで酷くなるとは思わなかった。
これ系の悩みはFliiiightに限った話ではなく、固定ローラー台ユーザの宿命かもしれない。
でも、このままでは"単なる貧脚サイクリスト"から"ロードバイク乗るのが下手くそな並脚サイクリスト"という救いようがないサイクリストになってしまう。。
引き籠り生活明けに、いきなり後方確認時にバランス崩したりしたら笑えない。遠出やオールアウトするのはなおのこと心配。8の字走行をしたりしてテクニックの錆落としとバランス感覚の構築をする期間が必要になりそうだ。