低体温に立ち向かう

世の中の低体温の解消法を色々と試して分かったことがある。自分の平均体温を変えるということは、体の中の何処かに定義されている設定値を書き換えることと同じだ。体質改善とかダイエットとかと同じように捉えていいレベルの問題ではない。ここ数年で下がった人は元に戻せるだろうけれども、もともと低体温な人はそう簡単に変えられない。

けれども問題ない。低体温は個性みたいなものだ。平熱の正規分布の中央からちょっと遠いだけだ。それに低体温なのは変えられなくても、筋トレを続けていれば、寝起きの一番低い体温から低体温なりの平熱へスムーズに上がるようになる。

低体温で、頭が重くて朝起きれないなら、朝食をとらずにギリギリまで布団の中でゴロゴロしていればいい。低体温は消費カロリーが少なくて済むってメリットを活かさない手はない。白湯を一杯飲んで出勤だ。世の中には飢餓モードに入って代謝が落ちるとかいうトンデモ理論があるけれども、一食くらい抜いた程度では飢餓モードに入ることはないから安心していい。

ついでに言うと、低体温の人は冷え症(+冷えのぼせ)にも悩んでいると思う。低体温と違って冷え症(+冷えのぼせ)は改善することができる。これは体質改善のレベルで対処できる。

低体温

冬は頭が重いのが標準で、寝起きはいつもよくない。寝起きがいつも以上にダルいとき、風邪を疑って体温を測ると35.5℃とか出てきやがる。あぁ、今日も平常運転してるなって思いながら重い頭で出勤する。

なんとかしたいと思って仕事をサボりながらネットの海を彷徨ってみれば、”低体温は免疫力が下がる”だの”低体温は代謝が悪い”だのネガティブな情報ばかり出てきて不安を煽る。 そのくせ紹介されている低体温の解消方法は見当外れなものばかり。”ゆっくりお風呂に入れ”だ?こちとら(サボってるけど)仕事中だよ。

そう悪態をつきつつ、家に帰って風呂に入るのは楽しみにしている。風呂はいいね。体がポカポカ暖かくなる。今度こそはと思って体温を測ると36.0℃。やったぜ、大台に乗った!体を冷やさないうちに早く寝よう。

色々と試した

体を温める食べ物を食べる

冬野菜とかね。そりゃ、美味しいよ。でも、食事をしたら体が温かくなるなんて当たり前だし、その効果がずっと続くわけではない。黄色い食べ物をーとかマクロビオティック的な理屈のない思想を信じられるほどピュアでもない。

ちなみに、お菓子と甘い飲み物をやめると頭痛の頻度が劇的に減る。禁煙にも似て軌道に乗るまでは大変だけど、効果はある。お金も減らない。一石二鳥。でも、ダイエットコーラ的なものを飲むくらいならコーラを飲んだ方が全然マシだということは気に留めておいた方がいいと思う。

ゆっくりお風呂につかる

人間って恒温動物なんだから、一時的に温まっても恒常的に持続するワケがない。ゆっくりお風呂に入ることで家事をこなす時間が足りなくなって結果的に睡眠時間が減るのであれば、そっちの方が問題だ。

明らかにおかしいと分かっていたけれども、これも試すだけ試した。読書時間も睡眠時間も減ったし、試した中では一番ツラい試行だった。

体を冷やさない

確かに冷やし過ぎないのは大事だ。だからといって、温かくしすぎると体温調整機能が働かないで末端が冷える。人体的には体の芯は暖かければ体温調整する必要はないし、誤作動でもなんでもないのだろう。

ちなみに冷え性の人はヒートテックをやめるといい。暑い思いをした後に、汗が冷えて急に凍えるってことがなくなるし、冷えのぼせもしにくくなる。体感温度が安定すれば、気分も安定する。

体を鍛える

超効果的。冷え症(+冷えのぼせ)と寝起きがこれでかなり改善される。筋トレと有酸素運動(というかLSD)。

一番鍛えていた時は、身長175cmで体重65kg、体脂肪は10%をちょっと切るくらい、安静時心拍数も45bpmほど。でも低体温のままだったから僕は平熱は上げられないことを確信した。

結論

平均体温は先天的なものだから簡単に変えられない。免疫力が弱くなる可能性は否定できないけれども、手洗いうがい・健康的な食事。十分な睡眠に比べたら瑣末ごとだ。