ロードバイクでは痩せない

まぁ、表題の通りなんだけど、サイクリングやロードバイクを始めたからといって痩せるワケじゃない。ということに気づいた。多分、サイクリングに限らずランニングや水泳とかの有酸素運動系全般がそうなんだと思う。 事象としては体重減かもしれないけれども、実際のところ、短期的にも長期的にも痩せない。

短期的な面

僕も数年前までは「そんなことない。夏場にサイクリングして、家に帰って体重測って見たら体重減ったし。」って否定しただろう。でも、実際は脱水症状だったことに気づいてからは、運動中は体重を減らさないように心がけている。

それに、1日やそこらのライドで明らかに体重が減ったと分かるくらい脂肪を燃やすなんてなかなかできるもんじゃない。脂肪(1kg=7200kcal)なんてそうそう減らせるもんじゃない。

長期的な面

長期的な減量となると、色々な要素が必然的に重なって来るため、有酸素運動をしたから痩せたように錯覚してしまう。 故障対策や競技力向上のために、食生活を改めたり、筋トレをしたりして、自分の肉体を再構築した過程をついつい忘れてしまう。 ロードバイクは痩せるための大きなモチベーションではあるけれども、痩せた直接的な要因じゃないってのが妥当な解釈なんだと思う。

体は引き締まったとしても、体重は変わっていなかったりする。女子中学生みたいな体重原理主義を採用しているなら大問題だろうけど。このご時世にそんな「これから垂れます」みたいな愚策に走る人なんてそういないとは思うけど。

なかなか痩せなかったり、不自然な痩せ方とリバウンドを繰り返してしまう人は、痩せるのはあくまで副作用だってことを意識して計画してもいいのかもしれない。 そうしたら、〇〇オフダイエットとかに踊らされることも減ると思う。

蛇足

太れないって嘆いている人は、パンプするまで追い込み切らないで辞めてしまう傾向が多い気がする。トレーニング中だけでいいから脳筋になってみるのも楽しいよ。 あと、チートデイ設けてダイエットに成功した人ってさ、チートデイもダイエットの一部とみなしてるよね。僕からすると、チートデイって言いながら多少は節制が働いているように見える。

2020-06-02 追記

そういえば、ロードレースは8000kcal消費するようなスポーツだとうそぶいて、さもダイエットに最適な運動かのように誘導する記事があるけれども。あれはちょっといただけない。プロはすごい勢いで糖質たっぷりの補給食を摂取しながら常人には想像もできないような運動を何時間もノンストップで実施しているのを意図的に隠しているように見える。

痩せられるからっていう理由とかで自分をごまかさずに、純粋にロードバイクに乗りたいから乗る。っていう素直な気持ちを大事にした方がいいと思う。痩せるにはそのモチベーションの方が圧倒的に大切だ。