僕のための新しいお花見の提案

お花見が苦手だ

気づいたら啓蟄が間近になり、そこから更に一月も経つとお花見のシーズンが始まる。楽しみな人も多いかもしれないけれど、僕は今からちょっと憂鬱だ。桜を眺めるのは好きだし、宴会もそれなりに好きなんだけど、お花見となるとちょっと弱る。桜が蕾の時から散るまでのちょっとした期間、のんびり眺めながら通勤するだけで満足できてしまう。そんな安上がりな人間には、わざわざ満開の桜だけを観に行ってしまうと逆に食傷気味になってしまうのだ。

他にも苦手な理由は色々ある

パブリックスペースでの飲食が苦手なのも大きい。お花見に限らず、華やかなパーティも、ちょっとした喫茶店も、イオンのフードコートのように忙しなく感じられてしまって性に合わない。
そんな性格のくせに、こういうイベントの幹事をよくやらされる。そのせいもあり、ゴミ収集所の惨状もよく知っている。だからお花見の話題が出た瞬間に、後片付けのことを想像してしまい、桜が咲く前からげんなりしてしまう。
身体的な理由もある。暖かくなったとはいえ桜の季節は風は冷たいし、夕方以降はけっこう冷える。暑がりの汗っかきだから体温調整が追いつかず、いつも凍えているし、腰も痛くなる。
車座で地べたに長時間座るのもいけない。腰が痛くなる。
場所取りで右往左往して、二次会の場所で居酒屋難民化して、結局一日中歩き回って腰が痛くなる。

つまり

つまり、苦手なコトや制約がてんこ盛りだから、お花見が苦手なのだ。悪天候で適当な居酒屋に入る方がよっぽどマシだ。

季節ごとの宴は好きだ

ここまで散々っぱらお花見が好きじゃないって言っておきながら、何かと理由をつけて小さな宴を開くことが好きだ。特に、お花見のような季節のイベントごとには目がない。押し付けられてしぶしぶ幹事をしているはずが、気づいたらノリノリで幹事をしている。これまた事態をややこしくする。でも、大所帯のお花見は幹事でなくてももうたくさんだ。お花もお酒も食事も会話も楽しめない。

こじんまりとしたお花見の形

そんな理由もあって、最近は、開き直って自宅で小さなお花見を開催すればいいんじゃないかって考え始めた。これなら雨天でもゆっくりお酒が飲めるし、後片付けもあせってやらなくていい。一服がてら、テレビで野球を観戦することもできる。(まだどの球団も希望に満ち満ちている時期だ!)
当然、「お前の家は桜みえるのか?」って話になると思うけど、一枝の桜を席に飾れば十分だろう。季節がら、みんな毎日のように桜を観ているわけだし、改めて観に行かなくてもいいだろう。桜を意識できるその場が、お花見会場だ。